《出口王仁三郎》
新訂版 東北日記 八の巻
出口王仁三郎 著
新訂版 東北日記 八の巻 商品番号:9784887561038 |
|
お陰を持ちまして、開教百二十年事業の一環として始まりました『東北日記』の刊行も最終巻、八の巻となりました。
最終巻は、山形から始まり福島、栃木、埼玉、東京と綴られ、その後一気に亀岡、綾部に戻ります。歌人憧れの白河関では念入りに歌を詠まれています。当時の男女についての所感、鯉の観察、疑似恋愛の和歌などが挟まれながらも、次第に旅の終わりが意識されていきます。東京では黒竜会の内田良平や柳原白蓮とにぎにぎしく過ごされている場面もありますが、望郷の念と旅を続けていたい気持ちが入り混じり、微妙な心境が交々に詠まれていきます。地方新聞からの転載には、聖師さまの動向のほか、署名入りの大本批判の文章、また満州に理想国家を建設しようとする動きを伝えるものまでがありました。
また付録の「東北旅行土産」には、宮城野を思い出されてか「萩について」の詳しい解説や「神秘の国」日本を称える随筆などがあり、最後は亀岡、綾部の解説と瑞句で締めくくられます。
B6判
350頁
350頁